【大学受験】定期テストは無駄じゃない!一般入試にも繋がる3つの理由と、”賢い”手の抜き方

「定期テストの勉強と受験勉強、どっちを優先すればいいの?」 「正直、評定のためだけにやっているけど、これって意味あるのかな…」大学受験を意識し始めると、多くの人が一度は抱くこの悩み。

結論から言えば、定期テスト対策は、回り道どころか大学受験への最短ルートになり得ます。 もちろん、推薦入試や総合型選抜を考えている人にとっては、評定平均が直接合否に関わるため定期テストが最重要であることは言うまでもありません。

しかし、この記事では「一般入試しか考えていない」という人に向けて、なぜ定期テストが重要なのか、そして、一般入試で使わない科目とどう向き合うべきか、という踏み込んだ点まで解説していきます。

理由①:一度やったことは”忘れているだけ”。知識の貯金になる

一般入試を受験するあなたにとって、最大のメリットはこれです。

人間の脳は、一度真剣に学習した内容を完全に忘れることはありません。一度定期テストのために深く学んだ内容は、受験勉強で再度学習する際に驚くほどスムーズに思い出すことができます。 これを「記憶の貯金」と呼びましょう。

初めて学ぶ内容を1から10まで理解するのは大変ですが、一度テストで80点、90点を取った範囲であれば、復習は「思い出す」作業からスタートできます。これは、受験勉強において計り知れないアドバンテージです。

特に、以下の項目は入試に直結するため、定期テストの段階で完璧にしておくと後々の負担が劇的に軽くなります。

  • 英単語や古文単語、漢字などの暗記事項
  • 数学の公式の導出と本質的な理解
  • 社会や理科の基本的な知識、用語

これらの基礎知識は、大学入試という応用問題の土台そのものです。定期テストは、この土台を最も効率よく、かつ強制的に固める絶好の機会なのです。

理由②:最強の「基礎固め」と「学習習慣」が身につく

大学入試の問題は、一見すると非常に難解に見えます。しかし、そのほとんどは教科書に書かれている基礎的な知識の組み合わせでできています。

つまり、定期テストで満点を取れない範囲は、入試でもあなたの得点源にはなり得ないということです。

決められた範囲を計画的に学習し、テストという形でアウトプットし、結果を出す。このサイクルを繰り返すことで、自然と学習計画の立て方や実行力が身につきます。これは、長期戦である大学受験を乗り切るための、何物にも代えがたい「武器」となります。

理由③:【本音】推薦を使わないなら…一般入試で使わない科目は”手を抜いてOK”

さて、ここからが最も重要な話です。

もしあなたが「推薦・総合型選抜は一切使わない。一般入試一本で勝負する」と固く決意しているのであれば、話は別です。その場合、一般入試で使わない科目の定期テストは、ある程度”手を抜く”という選択も戦略の一つです。

具体的には、以下のようなレベル感で考えましょう。

  • 目標設定:赤点を回避し、進級に問題ない最低限の点数を目指す。
  • 勉強時間:テスト直前に集中して行う。普段の学習時間は、受験科目に全振りする。
  • 力の入れ具合:提出物などの最低限やるべきことはこなしつつ、高得点を狙うための深い学習は行わない。

これは、決して「勉強をサボる」ことを推奨しているわけではありません。あなたのリソース(時間と労力)は有限です。その貴重なリソースを、最終目標である「第一志望校合格」のために最も効果的に配分するための戦略だと考えてください。

ただし、この戦略を取る場合は、以下の点に注意が必要です。

共通テストで必要ないか:志望校の受験科目は、必ず最新の情報を確認してください。

決意が揺らがないか:後から「やっぱり推薦が欲しかった…」となっても、評定は覆りません。

まとめ

定期テストは、決して大学受験と無関係ではありません。

一般入試組にとっては、知識の貯金を作り、学習の基礎体力と習慣を養う絶好のトレーニングの場です。目の前の定期テスト一つ一つに真剣に取り組むことが、結果的に第一志望校への道を切り拓きます。

その上で、自分の受験戦略を明確にし、限られたリソースをどこに集中させるかを見極める。目の前の一戦に集中しながらも、常に最終的なゴールを見据える。それが、大学受験を勝ち抜くための”賢い”戦い方と言えるでしょう。

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