「高校に入ったし、そろそろ大学受験を意識してガリガリ勉強すべきですか?」 もしあなたがそう思っているなら、今すぐその考えを捨ててください。高1からエンジンを全開にすると、肝心の高3で確実にガス欠(燃え尽き)を起こします。
高1の仕事は「受験勉強」ではありません。「生活の充実」と「最低限の習慣化」です。 部活や趣味に没頭し、友達とバカ騒ぎする。その「熱量」こそが、将来の難関大入試で求められる「思考の深さ」の土壌になります。
今回は、あえて「本気で勉強しない」ことを推奨しつつ、それでも難関大への切符を手放さないための「平日2セット(2コマ)のミニマム戦略」を伝授します。
戦略データ:高1生の「ミニマム・ノルマ」設定
高1の間は、以下の「低負荷なノルマ」を淡々とこなすだけで十分です。それ以上の時間は、全てあなたの「好きなこと」に投資してください。
| 項目 | 詳細 |
| 基本単位 | 50分勉強 + 10分休憩 = 1セット |
| 平日目標 | 2セット (学習時間:約1時間40分) |
| 休日目標 | 4セット (学習時間:約3時間20分) |
| 休息日 | 週に1回「半休」OK(2セットのみ消化) |
| 推奨活動 | 部活動・趣味・友人との交流(最優先) |
「たったこれだけでいいの?」と思うでしょう。いいのです。
ただし、条件があります。この2セットだけは、スマホを切り、「完全な集中状態」で行うこと。ダラダラやる3時間より、密度の高い1時間40分の方が、学習習慣の形成においては遥かに意味があります。
なぜ「長時間」勉強してはいけないのか?
多くの保護者や教師は「今のうちから勉強しろ」と言いますが、私は反対です。理由は明確な戦略に基づいています。
理由1:受験は「3年間の長距離走」だから
高1から平日4時間も勉強していては、高3になったとき「ギア」を上げる余地がなくなります。人間の意志力は有限です。今はアイドリング運転で「毎日机に向かう」という習慣だけを筋肉のように育て、体力(メンタル)を温存すべき時期です。
理由2:「体験」が枯渇すると「思考」も枯渇するから
近年の入試(特に総合型選抜や難関大の現代文・小論文)では、単なる知識ではなく「体験に基づいた価値観」や「教養」が問われます。 高校時代に参考書しか見てこなかった人間は、ここで詰みます。部活の理不尽さ、趣味の探求、人間関係の悩み。これら全てが、将来のあなたを支える「教養のストック」になります。今は机の上ではなく、世界そのものを学んでください。
平日:歯磨きレベルでこなす「2セット」の配置
平日は部活や遊びでクタクタでしょう。だからこそ、隙間時間でサクッと終わらせることが必要です。
【平日2セットの配置例】
- 第1セット(学校 or 帰宅直後):
- 内容: 学校の宿題、予習。
- 戦略: 「家に持ち込まない」のが鉄則。放課後の教室や、帰宅して着替える前の勢いで終わらせます。
- 第2セット(夕食後):
- 内容: 英単語の暗記、数学の計算練習。
- 戦略: 歯磨きと同じです。「やらないと気持ち悪い」レベルになれば勝ち。これが終われば、あとはスマホを見ようがゲームをしようが自由です。
休日:午前中でケリをつける「4セット」の魔法
休日は「4セット(約3時間半)」がノルマですが、これを午後まで引きずってはいけません。
【休日4セットのタイムテーブル例】
- 09:00 〜 13:00 【午前の部:4セット】
- 9時に開始し、50分×4回を回します。これで13時には全ての義務が終了します。
- 13:00 〜 【完全フリータイム】
- ここからはあなたの時間です。部活に行くもよし、趣味に没頭するもよし、友達と遊びに行くもよし。
「午前中にやるべきことはやった」という達成感が、午後の遊びの質を劇的に高めます。罪悪感なく遊ぶために、午前中だけは戦ってください。
【警告】「半休」はOKだが「0」にはするな
週に1回(例えば日曜日)は、「半休(2セットのみ)」でも構いません。
ただし、「学習時間ゼロの日」を作るのだけはNGです。 学習習慣は、1日でも空けると途切れます。「今日は日曜日だから、午前中に1時間40分だけやって、あとは一日中寝よう」でOKです。この「細く長く繋ぐ線」が、高3になった瞬間に太い幹へと変わります。
まとめ:遊び倒した者が、最後は勝つ
本記事の戦略をまとめます。
- 高1は「2セット(平日)」と「4セット(休日)」で十分。
- 余ったエネルギーは全て「部活・趣味・遊び」に投資する。
- 「時間」ではなく「セット数」で、メリハリをつける。
- 学習習慣さえ途切れさせなければ、高3で必ず勝てる。
「あの時、もっと遊んでおけばよかった」と後悔しながら受験勉強をする高3生は弱いです。 逆に、「高1・高2はやりきった!そろそろ勉強するか!」と切り替えられる受験生は最強です。
今のあなたに必要なのは、参考書を積み上げることではなく、高校生活という一度きりの青春を骨の髄まで味わい尽くすことです。 さあ、今日の分の2セットをサクッと終わらせましょう。



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