「大学受験、そろそろ塾に通わないと…」 「今の塾、本当に自分に合ってるのかな?」
高校生の皆さんや保護者の皆様にとって、塾選びは合否を左右する非常に重要な決断です。しかし、世の中には様々なタイプの塾があり、何を基準に選べば良いのか分からなくなってしまいますよね。
もし、自分に合わない塾を選んでしまうと貴重な時間とお金を無駄にするだけでなく、「頑張っているのに成績が上がらない…」という最悪の事態に陥りかねません。
この記事では、大学受験塾の代表的な4つのタイプ(集団指導・個別指導・オンライン塾・学習管理系塾)を徹底比較し、それぞれどんな人におすすめでどんな人にはおすすめしないのかを、忖度なしで解説していきます。
この記事を読めば、あなたにとって「本当に成績が伸びる塾」がきっと見つかるはずです。
集団指導塾|ライバルと切磋琢磨したいトップ層向け
学校の授業のように一人の講師が数十人の生徒に対して一斉に授業を行う、最も伝統的なスタイルの塾です。
こんな生徒におすすめ!
- 競争心が強く、周りと競い合う環境でモチベーションが上がる生徒
- すでに一定の基礎学力があり、授業のペースについていける生徒
- 有名講師の質の高い授業を、比較的安価な授業料で受けたい生徒
- 同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨したい生徒
こんな生徒にはおすすめしない…
- 自分のペースで学習を進めたい生徒
- 集団塾のカリキュラムは固定です。得意な範囲は退屈に、苦手な範囲は理解できないまま進んでしまう可能性があります。
- 内気で大勢の前で質問するのが苦手な生徒
- 授業後に質問の列ができていたり、そもそも質問する時間がなかったりすることも。
- 基礎的な内容でつまずいている生徒
- 授業はどんどん先に進むため、一度置いていかれると追いつくのが非常に困難です。
個別(少人数)指導塾|苦手科目をピンポイントで克服したい人向け
講師一人に対して生徒が一人~数人という少人数で、生徒一人ひとりの進捗に合わせて指導を進めていくスタイルの塾です。
こんな生徒におすすめ!
- 特定の苦手科目を、基礎からじっくり教えてほしい生徒
- 自分のスケジュールに合わせて、柔軟に授業を受けたい生徒
- 集団塾のペースについていくのが不安な生徒
- 人見知りせず、講師と密なコミュニケーションを取りたい生徒
こんな生徒にはおすすめしない…
- 周りにライバルがいないと頑張れない生徒
- 競争環境がないため、「自分との戦い」になります。強い意志がないと、なあなあになってしまう危険性も。
- 「何をすべきか」を全て指示してほしい生徒
- 手厚いように見えて、学習計画の全体像まで管理してくれる塾は意外と少ないです。あくまで「授業時間内」のサポートが中心になりがちです。
- 講師との相性に左右されたくない生徒
- 個別指導は講師との相性が全てと言っても過言ではありません。合わない講師に当たってしまうと、成績が伸び悩む大きな原因になります。
学習管理系の塾|「何をすべきか」が分からない計画下手な人向け
「授業をしない塾」とも呼ばれ、授業によるインプットよりも生徒一人ひとりの年間・月間・週間計画を作成し、その進捗を徹底的に管理することに特化した塾です。
こんな生徒におすすめ!
- 「何から手をつけていいか分からない」と悩んでいる生徒
- 勉強のやり方や、正しい参考書ルートを知りたい生徒
- 自分一人ではサボってしまうため、強制的に勉強する環境が欲しい生徒
- 部活などで忙しく、授業を受ける時間がない生徒
こんな生徒にはおすすめしない…
- 参考書を読むだけでは理解できない生徒
- 学習管理がメインのため、科目内容の根本的な理解につまずいた時、すぐに解決できる「授業」がありません。特に、論理的な読解力が求められる現代文などは、自学自習だけでは限界があります。
- 自分のやり方で勉強を進めたい生徒
- 徹底的に管理されるため、それを窮屈に感じてしまう可能性があります。
- インプット(授業)とアウトプット(管理)のバランスを取りたい生徒
- 「管理」だけでは、そもそもインプットの質が低ければ成績は伸びません。質の高いインプットの機会を別途確保する必要があります。
オンライン塾|近くに良い塾がない・時間を有効活用したい人向け
映像授業の視聴や、オンラインでの面談・指導がメインの塾です。場所に縛られず、質の高い教育を受けられるのが最大の魅力です。
こんな生徒におすすめ!
- 部活や学校行事で忙しく、通塾時間を確保できない生徒
- 地方在住で、近くに質の高い予備校や塾がない生徒
- 自分の好きな時間に、自分のペースで学習を進めたい生徒
- トップ講師の分かりやすい授業を、繰り返し視聴して完璧にしたい生徒
こんな生徒にはおすすめしない…
- 自己管理能力に自信がない生徒
- オンライン塾の最大の落とし穴です。いつでも受けられるからこそ、つい後回しにしてしまい、気づけば授業動画が溜まって消化不良…というケースが後を絶ちません。
- 孤独な環境でモチベーションを維持するのが苦手な生徒
- 周りに仲間がいないため、一人で戦い抜く強い精神力が求められます。
- すぐに質問して疑問を解決したい生徒
- 質問対応の仕組みはありますが、対面のように気軽にその場で質問できないもどかしさがあります。
【結論】これからの時代に最適なのは「良いとこ取り」のハイブリッド型
ここまで4つの塾のタイプを見てきて、それぞれにメリットと受験生にとって致命的になりかねないデメリットがあることがお分かりいただけたと思います。
- 集団/個別 → 場所と時間の制約が大きい
- 学習管理 → 「わかる」ための授業が不足しがち
- オンライン → 便利だが、サボりやすい・孤独
「じゃあ、一体どの塾を選べばいいの?」
そう思ったあなたにおすすめしたいのが、「オンライン塾」の利便性と「学習管理系塾」の徹底サポートを組み合わせた、ハイブリッド型の塾です。
具体的には、 「オンラインで質の高い授業を受けながら、専属のコーチが毎週の学習計画と進捗を徹底的に管理してくれる」 というスタイルです。
この形であれば、
- 通塾時間ゼロで全国どこからでもトップレベルの指導が受けられる(オンラインのメリット)
- 計画倒れやサボりを防ぎ、着実に勉強を進められる(学習管理のメリット)
- インプット(授業)とアウトプット(自学自習の管理)が高いレベルで両立できる
といった、まさに「良いとこ取り」が実現できます。
塾選びは、あなたの受験生活を大きく左右します。それぞれの塾のメリット・デメリットをしっかり理解し、ぜひあなたにとって最高のパートナーとなる塾を見つけてください。
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