「なんとなくは読めるが、和訳問題になると自信を持って解答が作れない…」
「MARCH・関関同立レベル」の英文解釈の壁に挑む際、その橋渡しとして最適なのが『大学受験スーパーゼミ 徹底攻略 基礎英文解釈の技術 100』です。
この記事では、『基礎100』をいかに完璧にマスターするか、その戦略を徹底解説します。
参考書データ
| 項目 | 詳細 |
| 書名 | 大学受験スーパーゼミ 徹底攻略 基礎英文解釈の技術 100 |
| おすすめ度 | ★★★★★(星5) |
| メイン対象 | 大学受験生(MARCH・関関同立・地方国公立大学レベル) |
| 修了目安時間 | 約63時間 |

なぜ『基礎 英文解釈の技術100』がおすすめなのか?
メリット・おすすめする理由
- MARCH・関関同立レベルの「壁」を破る網羅性: これらの大学では、「なんとなく」では絶対に訳せない、複雑な挿入句や難解な比較構文が頻出します。本書は、それらの「受験生が失点するポイント」を100の技術として網羅的にパターン化しています。
- 『入門70』からスムーズに接続できる構成: 基本的なSVOCの振り方や構文図解のルールは『入門70』と共通です。学習法を変えることなく、シームレスにレベルアップが可能です。
- 「和訳問題」への確実な対応力: 本書の「分析」を徹底的に行うことで、「なぜ、その訳になるのか」を文構造から説明できるレベルになります。これは、国公立の二次試験や私大の和訳問題で満点を狙うための必須スキルです。
デメリット・注意点
- 応用レベルの知識が前提: 本書は『入門70』を終えているか、応用レベル(MARCH・関関同立レベル)の英文法が固まっていることが前提です。「基礎」という名前ですが、応用レベルの文法能力がない状態で始めると、解説を理解できず確実に挫折します。
- 修了に時間がかかる(約63時間): 『入門70』(約44時間)と比較し、例文の分析にかかる時間も長くなります。この「地味な訓練」に耐えられないと、中途半端に終わり、結局「フィーリング読み」に戻ってしまいます。
「2周学習サイクル」で『基礎100』を63時間で制覇する
本書(全100テーマ+演習)を約63時間で完璧にするため、あの「精読」と「速読」のサイクルを、より高いレベルで実行します。
ステップ1(1周目):「分析フェーズ」で“構造の曖昧さ”を根絶する
目的:100%の正確さ(精読)の確立
- 自力でSVOC分析と和訳を行う(例:1テーマ10分): 解説を隠して自力で分析します。特に「どこからどこまでが挿入か」「このthatは何を修飾しているか」を徹底的に書き込みます。この段階で「なんとなく」の和訳を作ることを禁じます。
- 解説を熟読し、分析を修正する(例:1テーマ15分): 本書の「構文図解」と「解説」を読み込み、「自分が詰まったポイント」を明確にします。「なぜ、自分はこの句を副詞(M)だと思ったのか?」「なぜ、この省略に気づけなかったのか?」という「なぜ」を徹底的に潰します。
- 文法書への帰還: 分析が間違っていたら、それは「文法知識の抜け」です。総合英文法書に戻り、「なぜ見抜けなかったのか」を完璧に理解します。
この1周目(目安:50時間)が最重要です。「構造の解明」に時間がかかるはずです。「フィーリングで正解した」を許さず、「なぜ、その複雑な構造になるのか」を他人に説明できるレベルで100テーマすべてを分析し尽くします。
ステップ2(2周目):「統合フェーズ」で“難文の返り読み”を矯正する
目的:「直読直解」(速読の土台)の習得
- 構造を意識しながら「音読」する(目安:合計15〜20時間): ステップ1で完璧に構造を分析し、理解しきった英文(100文)のみを使います。
- 「返り読み」を絶対にしない: 英文が複雑なため、「返り読み」の誘惑が強くなりますが、これを断固として禁止します。
- 英語の語順でイメージを掴む: (The book / which I was told / was interesting / was actually boring.) 「その本は / (私が聞いていたんだ / 面白いと)/ 実際は退屈だった」 このように、ステップ1で分析した「挿入」や「修飾」のカタマリを意識しながら、前から意味を捉えていきます。
この「精読(分析)」と「速読(統合)」のサイクルこそが、『基礎100』のポテンシャルを100%引き出し、MARCHレベルの複雑な英文すら「英語の語順で」処理できる本物の読解力へと変革させる鍵となります。
こんな人におすすめ!
- MARCH、関関同立、地方国公立大学を志望する人
- 「なんとなく」は読めるが、和訳問題や内容一致問題で失点する人
- 共通テストで8割を安定させたい人
まとめ:『基礎100』の次は「長文」か、それとも…
『基礎 英文解釈の技術100』は、あなたの学習ロードマップにおける「英文解釈(レベル2)」、すなわち難関大学の英語長文と戦うための「回転軸」として機能する最高の教材です。
この一冊を「2周学習サイクル」で完璧に仕上げれば、MARCH・関関同立レベルの「レベル2の英語長文」演習に入る準備が整います。




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