「中学英語まではなんとかなったのに、高校の教科書になった途端、チンプンカンプン……」「SVOCと言われても、どれが主語でどれが動詞なのか見つけられない……」 中学レベルの英文法は終えたはずなのに、いざ高校レベルの英文に向き合うと手が止まってしまう。これは、多くの学習者が直面する「中学英語」と「高校英語」の断絶です。
この断絶を埋め、英語アレルギーを解消するための最適解が『超入門英文解釈の技術60』です。今回は、中学英文法を終えたばかりのあなたが、合計「40時間」で高校教科書レベルの長文を安定して読める解釈力を手に入れるための、確実な戦略を伝授します。

参考書データ
| 項目 | 詳細 |
| 書名 | 超入門英文解釈の技術60 |
| おすすめ度 | ★★★★☆(星4) |
| メイン対象 | 高校基本レベル(共通テスト未満)を目指す学習者 |
| 前提レベル | 中学の英文法(『世界一わかりやすい中学英語の授業』など)を完成していること |
| 到達レベル | 高校教科書の長文を安定して読める解釈力 |
| 問題数 | 例題60問 + 演習問題60問 |
| 修了目安時間 | 計40時間(1周目20h + 2周目10h + 3周目10h) |
なぜ、『超入門英文解釈の技術60』なのか?
中学英語と高校英語の間には、「文の構造(SVOC)を把握する」という大きな壁があります。本書は、その壁を極限まで低くし、誰でもまたげるように設計された入門書です。
中学英語からの接続がスムーズ
世にある「初心者向け」の解釈参考書でも、実はある程度の高校基礎知識を求めているものがほとんどです。しかし、本書は本当に「中学レベル」の知識からスタートし、高校英語の読み方へと優しく引き上げてくれます。ここまでレベルを落として丁寧に解説している解釈書は他に類を見ません。
兄貴分「入門英文解釈の技術70」との違いは?
同じシリーズに、少しレベルの高い『入門英文解釈の技術70』があります。どちらを選ぶべきか迷うかもしれませんが、判断基準は明確です。
- 入門70: 共通テストレベルの読解を目指す本。高校基礎文法がある程度わかっている人向け。
- 本書(超入門60): 高校英語の「入り口」に立つ本。SVOCがまだ曖昧で、教科書レベルの英文にも苦戦する人向け。
まだ基礎に不安がある場合は、迷わず本書からスタートすることで、挫折のリスクを最小限に抑えられます。
メリット・おすすめする理由
- 圧倒的な敷居の低さ: 難しい単語や複雑すぎる構文は排除されています。「これなら自分にも理解できる」という手応えを感じながら進められます。
- 「英文法」を「読む力」に変える: 中学で習った「不定詞」や「関係代名詞」が、実際の英文の中でどのように使われ、どう訳せばいいのか、そのルールが明確になります。
- 見やすいレイアウト: 見開きで完結する構成で、SVOCの図解も非常にシンプル。視覚的に構造を理解しやすい作りになっています。
【重要】購入前の注意点・デメリット
- 中学英文法は必須: いくら「超入門」といっても、be動詞と一般動詞の違いや、品詞の区別がつかない状態では進められません。中学レベルの英文法に不安がある場合は、まず中学復習用の文法書を1冊仕上げてから取り組んでください。
- 演習問題はカットする: 本書には演習問題もついていますが、最短で基礎を固めるために例題60題のみに集中します。演習問題は省略して構いません。
40時間で攻略!「例題」完全制覇の3周サイクル
「わかる」を「できる」に変えるために、以下の3周サイクルを徹底してください。
1周目:【構造把握】解説を熟読し、ルールを知る(目安:20時間)
- 目的: 英文の構造(SVOC)を特定し、正しい訳出プロセスを理解する。
- ペース: 50分で3題
- 手順:
- 辞書を使わず、自力で文構造(SVOC)を振り、和訳を書く。
- 解説を読み、自分の分析と照らし合わせる。
- 【最重要】 和訳が正解していても、解説は必ず熟読する。
- 「なんとなく訳せた」は危険です。なぜその構造になるのか、解説を読んで論理的に納得してください。わかったつもりでの「読み飛ばし」は厳禁です。
2周目:【再現性確認】セルフレクチャーで定着させる(目安:10時間)
- 目的: 解説の内容を自分の言葉で説明できるようにする。
- ペース: 50分で6題
- 手順:
- まず自力で訳出を行う。
- セルフレクチャーを行う: 「ここはSで、ここはV。このthatは関係代名詞だから……」と、自分自身に授業をするように口に出して説明する。
- 説明できない箇所があれば、すぐに解説に戻って確認する。
3周目:【速読回路】直読直解で仕上げる(目安:10時間)
- 目的: 英語の語順のまま意味を理解する回路を作る。
- ペース: 50分で6題(時間の許す限り繰り返す)
- 手順:
- 音読(直読直解): 英文を声に出して読み、英語の語順通りに意味を取っていく。
- 日本語に変換せず、英語のままイメージできるのが理想ですが、難しければ「前から順に」日本語の意味を想起してください。返り読みは禁止です。
この参考書の「次」に進むべき道
この40時間を完走すれば、高校基礎レベルの英文解釈の土台は完成です。次は、以下のルートでさらに実力を伸ばしましょう。
- 『英語長文ソリューション0』へ進む:もしすぐに長文演習に入りたい場合は、解説が詳しく、音読に適したこの問題集がおすすめです。
- ※いきなり難関大レベルの参考書に進むのは避け、基礎を確実に積み上げましょう
まとめ
『超入門英文解釈の技術60』は、高校英語でつまずいた人が自信を取り戻すための特効薬です。
- 中学英語から高校英語へスムーズに移行したい人
- SVOCが全くわからず困っている人
- 基礎の基礎から丁寧にやり直したい人
1日約1時間の勉強なら1ヶ月半、集中的に取り組めば2週間程度で終わります。演習問題は捨てて、例題60題を徹底的に回してください。この「40時間」が、英語嫌いを卒業し、大学受験英語への扉を開く鍵となります。




コメント