「中学英語すら怪しい…」 「『ターゲット』や『シスタン』を買ったけど、最初の数ページで挫折した…」安心してください。それはあなたの根性が足りないのではなく、「基礎工事」が終わっていないのに、いきなり「柱」を立てようとしているからです。
英語が苦手な受験生が最初に手に取るべきは、見栄を張った標準単語帳ではありません。中学レベルから日東駒専・産近甲龍レベルまでを、つまずくことなく一気通貫で接続する『英単語Stock3000』一択です。今回は、この「基礎最強の武器」を使い、合計45時間で偏差値50の壁を突破する戦略を提示します。

戦略データ:45時間で「欠陥工事」を修復する
まずは現状を直視しましょう。基礎単語が抜けている状態は、穴の空いたバケツに水を注ぐようなもの。この穴を塞ぐためのプロジェクト概要は以下の通りです。
| 項目 | 詳細 |
| 書名 | 英単語Stock3000 |
| おすすめ度 | ★★★★★(星5) |
| メイン対象 | 共通テスト・日東駒専・産近甲龍レベルを固めたい人 |
| 前提レベル | なし(中学英単語に不安がある状態からスタート可) |
| 到達レベル | 日東駒専・産近甲龍の標準問題を戦えるレベル |
| 掲載語数 | 1528語 |
| 修了目安時間 | 計45時間(1日25分 × 6日 × 15セット) |
特筆すべきは「前提レベルなし」という点です。中学レベルの復習から始まり、入試標準レベルまで階段状に引き上げてくれるため、途中で脱落するリスクが極めて低い設計になっています。
競合比較:なぜ『ターゲット1400』ではなく『Stock3000』なのか?
基礎レベルの単語帳には『ターゲット1400』『システム英単語Basic』『必携英単語LEAP Basic』といった名著が存在します。しかし、「英語が苦手」という自覚があるなら、迷わず『Stock3000』を選ぶべきです。
理由は2つあります。
1. 英語弱者の救世主「カタカナ発音」
基礎レベルの受験生の9割は、発音記号が読めません。 『ターゲット』や『シスタンBasic』は素晴らしい本ですが、発音記号がメインです。その結果、何が起きるか?
- 悲劇の連鎖: 読めない記号を無視する → 間違った自己流ローマ字読みで覚える → リスニングが全滅し、単語も覚えにくくなる。
Stock3000は、全ての単語に「ネイティブに近いカタカナ」が振ってあります。 「カタカナなんてダサい」と言うのは、英語ができる人の意見です。できない人は、プライドを捨ててカタカナを読んでください。「正しい音」で覚えることが、記憶定着への最短ルートです。
2. 丸暗記を排除する「記憶ブースター」
初心者が「have = 持つ」のような一対一の丸暗記をすると、長文で少し違う意味が出た瞬間にパニックになります。 Stockシリーズには、関先生独自の「記憶ブースター」があり、単語の核心(コアイメージ)を解説しています。
- 他書: 意味をひたすら隠してテストする(修行)
- Stock: 解説を読んで「なるほど!」と納得する(理解)
この「納得感」が、勉強への苦手意識を払拭します。
施工管理:1日25分「6日間サイクル」の全貌
やり方は『Stock4500』と同じく、短期集中型の「6日間サイクル」を採用します。 ダラダラやっても一生覚えられません。「1セット(約100語)を1週間で仕上げる」リズムを身体に刻み込んでください。
基本ルール:
- 1セット: 100語
- 期間: 6日間連続
- 時間: 1日25分厳守
1日目:仕分け(25分)
- 作業: 100語をざっと眺め、「知っている単語(中学レベルなど)」と「知らない単語」を分けます。
- 心理: 「あ、これ知ってる」という単語も多いはずです。それは飛ばして、知らない単語だけをマークします。
2日目:理解と納得(25分)
- 作業: マークした単語の「記憶ブースター」と「カタカナ発音」を読み込みます。
- ポイント: ここで覚えようとしないでください。「へぇ、そうなんだ」と理解することに集中します。
3〜5日目:高速回転(各25分)
- 作業: 100単語全てを赤シートで隠し、「単語を見る」→「カタカナを読む」→「意味を即答」のサイクルを回します。
- 鉄則: 1秒で分からなければ答えを見る。悩む時間はゼロにしてください。口を動かすことが絶対条件です。
6日目:最終テスト(25分)
- 作業: 100語の総点検。ここで間違えた単語だけを「要復習リスト」に残し、次のセットへ進みます。
この参考書が終わった後の「景色」
『Stock3000』を完璧にすれば、以下の状態になります。
- 共通テスト: リーディングの基礎的な文章がスラスラ読めるようになる。
- 日東駒専・産近甲龍: 合格点に必要な基礎語彙が揃い、過去問と戦えるようになる。
注意点: GMARCHや関関同立以上を目指す場合、これ一冊では戦えません。しかし、焦る必要はありません。この基礎工事が終わったら、すぐに上位版の『Stock4500』に接続してください。シリーズ間で接続がスムーズなのもStockの強みです。
このサイクルを15回(約15週間=3ヶ月強)繰り返せば、45時間で1528語があなたの脳にインストールされます。
まとめ:見栄を捨てて「基礎」を固めた者が勝つ
「簡単な単語帳を使っていると馬鹿にされるかも…」 そんなくだらないプライドは捨ててください。
入試本番、難しい単語を1つ知っていることより、「基礎単語1500語を1秒で即答できること」の方が、遥かに得点に直結します。 『Stock3000』は、英語が苦手なあなたが、ライバルを追い抜くための最初の加速装置です。まずは最初の1ページ目を開き、カタカナを声に出して読むことから始めましょう。それが合格への第一歩です。




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