【英作文】「書ける」は「覚える」から!課題・自由英作文への完全ロードマップ

「英作文、何から手をつければいいか分からない」「文法は合っているか、言いたいことが伝わるか不安だ」。英語学習において、文法・読解と並ぶ最終関門の一つが「英作文」です。

多くの受験生が「センスがないと書けない」と誤解していますが、英作文は「センス」の科目ではありません。正しい「知識」と「型」を学び、適切な「トレーニング」を積めば、誰でも確実に得点源にできる分野です。

この記事では、ゼロから英作文の学習を始め、入試で通用する「書く力」を身につけるための具体的な学習ロードマップを徹底的に解説します。

英作文学習のロードマップ:「インプット」から「アウトプット」へ

英作文の学習は、必ず「①課題英作文 → ②自由英作文」の順番で進めます。

  1. 課題英作文(和文英訳)
    • 役割:「正しい英文」のインプット
    • 日本語で与えられたお題を英語に直す訓練です。
    • 目的は、受験で使える「正確な構文」と「適切な表現」の引き出し(=模範解答)を脳内にストックすることです。
  2. 自由英作文
    • 役割:「論理的な文章」のアウトプット
    • 与えられたテーマ(例:「都市と地方、どちらに住むべきか?」)に対し、自分の意見を論理的に述べる訓練です。
    • 目的は、ステップ1で覚えた「正しい英文」のパーツを使い、説得力のある文章を組み立てることです。

料理に例えるなら、課題英作文は「上質な食材(表現・構文)の仕入れ」、自由英作文は「仕入れた食材を使った調理(論理構成)」です。食材なしに料理ができないのと同じで、暗記(インプット)なくして英作文(アウトプット)はあり得ません。

ステップ1:課題英作文(和文英訳):「型」と「表現」の徹底暗記

まずは土台作りです。ここで「正しい英文」のストックを徹底的に作り込みます。最低でも6周は繰り返すことを前提とします。

1周目:自力での挑戦と徹底分析

  1. 自力で書く
    • まずは何も見ずに、与えられた日本語を自力で英訳してみます。
    • ここで「何が書けないのか」「どの表現に迷うのか」を自覚することが重要です。
  2. 解説の熟読
    • 書けたら、すぐに模範解答を見るのではなく、解説を読み込みます。
    • 「なぜこの文法が使われるのか」「なぜこの単語が最適なのか」という「解答のロジック」を徹底的に理解します。
  3. 模範解答の暗記
    • ロジックを理解したら、模範解答(例文)を丸ごと暗記します。「この日本語なら、この英文」と即座に出てくるまで読み込み、書き写します。

2〜6周目:高速回転による「自動化」

ここからが本番です。1周目で理解した例文を、使える「知識」に変えます。

単語帳のように回す

  • 参考書の「日本語(課題文)」だけを見ます。
  • それを見て、即座に「模範解答の英文」を頭の中、あるいは声に出して再現できるか確認します。

「思い出す」作業を繰り返す

  • 少しでも詰まったら、すぐに模範解答を確認します。
  • 「自力で考える」時間は不要です。単語帳と同様、いかに「日本語→英語」の変換スピードを上げるかに集中し、高速で周回します。

解説の再読

  • 時間がある限り、暗記と並行して「解説」も何度も読み返します。
  • 周回を重ねるごとに、「なぜこの構文なのか」という理解が深まり、暗記がより強固になります。

ステップ2:自由英作文:「思考」と「構成」の実践演習

課題英作文で「武器(=例文ストック)」が揃ったら、いよいよ実戦(アウトプット)です。

大前提:課題英作文で暗記した「型」と「表現」をフル活用すること。 自由英作文でゼロから英文を「創作」しようとしてはいけません。覚えた例文の主語や動詞を入れ替え、組み合わせる「パズル」の感覚で書くことが、ミスを減らし、論理的な文章を作る最短ルートです。

自由英作文の学習は、2つのハードルを越える訓練です。

  1. What to Write(何を書くか): 意見(アイデア)を思いつく力
  2. How to Write(どう書くか): アイデアを「正しい順序」で構成する力

ハードル2(構成)の克服:「正しい順序(型)」の習得

自由英作文で最も重要なのは「論理的な順序」です。採点者は、あなたが奇抜なアイデアを持っているかではなく、「主張と根拠が明確か」を見ています。

最も汎用性が高い「正しい順序」は、以下のPREP法です。

【自由英作文の鉄板構成:PREP法】

  1. P (Point):結論
    • 「私は~に賛成(反対)です」「私は~と考える」と、まず自分の立場を明確に打ち出します。
  2. R (Reason):理由
    • 「なぜなら~だからです」と、結論に至った最大の理由を述べます。
  3. E (Example):具体例・根拠
    • 「例えば~」「実際~」と、理由を裏付ける具体例や客観的なデータを提示し、説得力を高めます。
  4. P (Point):再結論
    • 「以上の理由から、私は~だと結論づけます」と、最後にもう一度、主張を念押しして締めくくります。

この「型」に沿って書くだけで、誰でも論理的で減点されにくい答案を作成できます。

ハードル1(発想)の克服と復習法

「型」は分かりましたが、そもそも「書くべき意見(アイデア)が思いつかない」という壁があります。これは、復習の仕方で鍛えることができます。

  • 1周目:まずは「型」通りに書いてみる
    • お題に対し、自分が最も書きやすい立場(賛成or反対)を選び、PREP法に沿って書いてみます。
    • この時、課題英作文で覚えた「武器」を積極的に使うことを意識します。
  • 2周目以降:視点を変えて「思考」を鍛える
    • ここが「考えを思いつくトレーニング」になります。
    • 前回と「逆の立場」で書いてみる
      • 例:1周目で「都市部に住むことに賛成」で書いたなら、2周目では「反対(=地方に住むべき)」の立場で、PREP法に沿って書いてみます。
    • 前回と「別の理由」で書いてみる
      • 例:1周目で「賛成の理由:利便性」で書いたなら、2周目では「賛成の理由:経済効果」という別の切り口で書いてみます。

このように、あえて異なる視点から書く訓練を積むことで、多角的に物事を考える「発想力」そのものが鍛えられ、どんなお題が出ても対応できる思考の瞬発力が身につきます。

まとめ:英作文は「知識」と「論理」の融合である

英作文の学習は、単なる「ライティング」練習ではありません。

  1. 課題英作文で、「正しい英文の型と表現」を徹底的に暗記(インプット)し、
  2. 自由英作文で、その「武器」を「PREP法」という論理の型(アウトプット)に当てはめて使いこなす。

この2ステップの地道なサイクルこそが、「書けない」を「得点源」に変える唯一にして最強のトレーニングです。

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