「英単語は覚えたのに、長文の意味がつながらない…」 「get, take, make… 同じ動詞ばかりで区別がつかない!」 受験勉強が進むにつれてぶつかるのが、この「英熟語の壁」です。単語単体の意味はわかるのに、熟語になると意味が変わってしまうことで読解の足を引っ張るのです。
英熟語は、英語と日本語を一対一で覚えるだけでは不十分。前置詞のイメージや文脈での使い方が問われます。しかし、心配はいりません。 今回ご紹介する『英熟語ターゲット1000』で入試に必要な熟語を制覇できます。この記事では、根性論を捨て脳の仕組みに基づいた「30時間で1000語をマスターする」戦略的学習法を徹底解説します。

参考書データ
| 項目 | 詳細 |
| 書名 | 英熟語ターゲット1000 5訂版 |
| おすすめ度 | ★★★★★(星5) |
| メイン対象 | 全レベル(共通テスト〜旧帝大・早慶レベル) |
| レベル | 基礎〜最難関 |
| 修了目安時間 | 約30時間(1日25分×週6日×10週間) |
なぜ『ターゲット1000』が「英熟語の決定版」なのか?
本書は、大学入試のデータを徹底分析して頻出順にランク付けされた「英熟語帳の王道」です。 最大の特長は「絶対に出る熟語」から順に効率よく学べる構成と、「1語1義」で見やすく整理されたレイアウトにあります。
シンプルな構成だからこそ、複雑な手順を必要とせず「スピード重視・回転重視」の科学的学習法と相性が抜群なのです。共通テストレベルから難関大レベルまで、これ一冊で全ての受験生に対応できる汎用性の高さも魅力です。
メリット・おすすめする理由
- 豊富な「例文」:熟語は単語以上に「文脈」が命です。本書はすべての熟語に実用的な例文がついており、後半の学習フェーズで「生きた使い方」を学ぶのに最適です。
- 頻出順ランク分けで無駄がない:Part 1「絶対に覚えておきたい」からPart 5「ここで差がつく難熟語」まで、出る順に並んでいます。まずはPart 1を完璧にするだけで、共通テストレベルはある程度読めるようになります。
- テストに最適な構成:左に英熟語、右に日本語訳というシンプルな構成。付属の赤シートで右側を隠せば、即座に「テスト形式(アクティブリコール)」の学習が可能です。これは脳科学的に記憶を定着させる上で必須の条件です。
デメリット・注意点
- 単調になりがち:ひたすらリストを覚える作業になるため、工夫なく漫然とやると飽きます。だからこそ、以下に紹介する「ゲーム感覚で進める科学的サイクル」が不可欠になります。
- 「前置詞のイメージ」解説は少なめ:あくまで「リスト形式」の参考書であるため、「なぜ on なのか?」「なぜ for なのか?」といったコアイメージの解説は詳しくありません。対策として、初回(学習サイクルの2日目)に解説部分をしっかり読んでください。
30時間で制覇する!「科学的・6日間サイクル学習法」
「1日25分・週100語」のメソッドを英熟語用に最適化しました。「1日25分 × 6日間(1サイクル)=約2.5時間」で100語をマスターします。これを10週間続けることで、約30時間で1000語全てを網羅できます。
【鉄則】
- スピード重視:1熟語に2秒以上悩まない。
- 声に出す:熟語はリズムです。必ず発音しながら進めてください。
1週間(1セット100語)の流れ
| 日 | 学習内容(25分) | 目的と方法 |
| 1日目 | 仕分け | 「敵を知る」 100語全てを見て、意味が即答できるものとできないものを仕分けます。知らない熟語にチェックを入れ、全体像を把握します。 |
| 2日目 | 理解・納得 | 「イメージ作り」 チェックがついた熟語の解説や例文を読み、「なぜこの意味になるのか」を納得します。前置詞の感覚を意識してインプットします。 |
| 3日目 | 高速回転(英→日) | 「脳への刷り込み」 赤シートで日本語を隠し、「熟語を見る→発音する→訳を言う」を高速で繰り返します。悩んだら即答えを見てOK。回数を重ねます。 |
| 4日目 | 高速回転(英→日) | 「再確認」 3日目と同じです。スピードをさらに上げ、反射的に意味が出る状態を目指します。 |
| 5日目 | 高速回転(英→日) | 「再確認」 3日目と同じです。スピードをさらに上げ、反射的に意味が出る状態を目指します。 |
| 6日目 | テスト | 「定着確認」 タイムアタック形式でテストを行い、覚えきれなかった熟語を抽出。これらは翌週以降の「復習リスト」に入れます。 |
サイクル学習後の「隙間時間」活用法
この参考書の真価は、意味を全て覚えてからです。 熟語の意味を覚えたら、次は「例文」に注目してください。机に向かう必要はありません。通学中やお風呂など、「隙間時間」に本書の「例文」を読み込んでください。このようにして例文の中で熟語を捉え直すことで、英作文や長文読解で使える「本物の熟語力」へと昇華されます。
こんな人におすすめ!
- 志望校のレベルに関わらず、全ての受験生(基礎〜早慶までカバー)
- 英単語は覚えたのに、模試の点数が伸び悩んでいる人
- 似たような熟語(put on / put off / put out…)で混乱してしまう人
- 短時間で効率的に熟語を仕上げたい人
まとめ
『英熟語ターゲット1000』は、受験に必要な熟語を網羅した最高の一冊です。しかし、ただ持っているだけでは宝の持ち腐れです。
「完璧主義」を捨て、「1日25分・6日間サイクル」の科学的メソッドで回転させること。 そして、単なる記号の暗記ではなく「音読」と「例文」を通じて身体に染み込ませること。この約30時間の投資が、あなたの英語力を「なんとなく読める」から「正確に読み解ける」レベルへと劇的に引き上げます。今日から最初の100語をスタートさせましょう。




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