「数学I・Aはなんとか乗り切ったけれど、II・B・Cに入ってから急に終わる気がしなくなった……」 「ベクトルや数列、微積分の計算量に圧倒されて、時間が足りない……」受験生にとって最大の鬼門、それが数学II・B・Cの「圧倒的な分量」です。 I・Aの比ではない範囲の広さに、分厚い網羅系参考書の前で立ち尽くしてはいませんか? しかし、入試は待ってくれません。
そこで投入すべきなのが、『Super Quick 数学II・B・C [ベクトル]』です。 本書は、膨大な数学II・B・C(ベクトル含む)の範囲から、入試で頻出する「核となる問題」を極限まで絞り込んでいます。今回は、この参考書を合計「80時間」で日東駒専・産近甲龍レベルの合格点を勝ち取るための戦略を伝授します。

参考書データ
| 項目 | 詳細 |
| 書名 | Super Quick 数学II・B・C [ベクトル] |
| おすすめ度 | ★★★★★(星5) |
| メイン対象 | 日東駒専・産近甲龍レベルを目指す受験生 |
| 前提レベル | 教科書レベル・『入門問題精講』修了レベル |
| 到達レベル | 中堅私大入試で合格点を確保できるレベル |
| 問題数 | 例題のみで197題 |
| 修了目安時間 | 計80時間(1周目40h + 2周目20h + 3周目20h) |
なぜ『Super Quick II・B・C』が必要なのか?
数学II・B・Cは、I・Aとは戦い方が違います。「ひらめき」よりも「定石パターンの組み合わせ」と「計算力」が物を言う世界です。
「終わらない」恐怖からの脱却
青チャートなどの網羅系参考書でII・B・Cを全てやろうとすると、問題数は1000題近くに及びます。現役生が秋からこれを回すのは物理的に不可能です。 『Super Quick』は、その膨大な量を「合格に必要な最小限」まで圧縮しています。「微積分」「数列」「ベクトル」といったヘビーな単元も、要点を突いた良問だけで構成されているため、短期間で全範囲を周回できます。
新課程「ベクトル(数学C)」への完全対応
新課程では「ベクトル」が数学Cに移行しましたが、本書はしっかりと対応しています。II・B・Cを一冊でまとめて対策できるため、参考書選びで迷う必要がありません。
メリット・おすすめする理由
- 挫折させない薄さ: この範囲を扱う参考書としては異例の薄さです。「これならやり切れる」という心理的なハードルの低さは、直前期の受験生にとって大きな救いとなります。
- 解説が「講義」になっている: II・B・Cは式変形が複雑になりがちですが、本書は「なぜここでこの変形をするのか」という理由が話し言葉で書かれています。独学でもつまづきにくい設計です。
- 「微積」と「ベクトル」の攻略に特化: 入試の得点源でありながら、差がつきやすい「微積分」と「ベクトル」。この頻出分野のパターン網羅性が高く、コスパ良く点数を底上げできます。
【重要】購入前の注意点・デメリット
I・A同様、本書も万能ではありません。
- 公式の導出は省略されていることがある: 「なぜ公式が成り立つか」といった根本的な定義は、教科書や『入門問題精講』で理解している前提で進みます。基礎知識がゼロの状態から挑むのは危険です。
- 計算練習用のドリルではない: 本書は「解法」を学ぶ本です。II・B・C(特に微積)は圧倒的な計算力が必要ですが、本書だけでは計算演習量が不足する可能性があります。別途、計算ドリルや学校の問題集で手を動かす時間を確保してください。
80時間で攻略!「計算力」と「構成力」を磨く3周サイクル
I・Aよりも時間がかかるのは、1問あたりの記述量が多いからです。焦らず、しかし着実に進めるための80時間プランです。
1周目:【解法理解】重厚なテーマを噛み砕く(目安:40時間)
- 目的: 「微積」「数列」「ベクトル」の典型問題の解き方をインプットする。
- ペース:50分5題
- 手順:
- 問題を解く(4分考えてわからなければ解説へ)。
- 解説を読み、「式の流れ」だけでなく「方針の立て方」を理解する。
- 【重要】 手を動かして計算を最後までやり切る。
- ポイント: II・B・Cは「見てわかる」だけでは不十分です。実際に計算してみると合わないことが多々あるため、必ず鉛筆を動かして完答してください。
2周目:【高速処理】計算スピードを極める(目安:20時間)
- 目的: 迷いをなくし、計算スピードを入試レベルに引き上げる。
- ペース:50分10題
- 手順:
- タイムトライアル形式で解く。
- 解法が瞬時に浮かぶか、計算で手が止まらないかを確認。
- ポイント: 特に「積分計算(面積計算)」や「ベクトルの内積計算」は、スピード勝負です。ダラダラ解かず、時間を計ってプレッシャーをかけましょう。
3周目:【完全定着】融合問題への布石を打つ(目安:20時間)
- 目的: 苦手分野の穴埋めと、入試問題への接続。
- ペース:50分5題
- 手順:
- 苦手な単元(例:確率分布、数列の漸化式など)を重点的に復習。
- セルフレクチャーで「問題文のこの条件があるから、この公式を使う」と説明できるようにする。
- ポイント: ここまで来れば、日東駒専レベルの過去問を見ても「あ、あのパターンだ」と気付けるようになっています。
この参考書の「次」に進むべき道
80時間を完走し、基礎パターンが入ったら、すぐに実戦へ移ります。
- 志望校の過去問(赤本): II・B・Cは大学によって出題傾向がはっきり分かれます(例:ベクトルが必ず出る、群数列が出るなど)。本書で得た武器を過去問で使いこなす練習に入りましょう。
- 『文系の数学 重要事項完全習得編』に進む:志望校がMARCH・関関同立以上ならば、この問題集に進んでください。
まとめ
『Super Quick 数学II・B・C [ベクトル]』は、膨大な数学の範囲に押しつぶされそうな受験生への「救命ボート」です。
- 他の科目の勉強時間を確保したい人
- 数学II・B・Cの復習が手付かずで焦っている人
- 日東駒専・産近甲龍合格への最短ルートを知りたい人
80時間という投資は決して小さくありませんが、この1冊を完璧にすれば、入試本番で戦える「骨太な基礎力」が確実に手に入ります。 恐れずに、まずは最初のページを開いてみましょう。




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