「文系数学で受験するが、何から手をつければいいか分からない」 「基礎の基礎から抜け漏れがあり、模試で点数が取れない」
本記事では、文系数学で共通テスト・日東駒専・産近甲龍レベルの合格点を確実に取るための学習ルートを公開します。 現状の学力(全統模試の偏差値を目安)に合わせて3つのスタート地点を設定し、ゴールまでに必要な学習時間と具体的な参考書を明示しました。自分のレベルに合った場所からスタートしてください。

【現状把握】あなたのスタート地点はどこ?(3つのパターン)
まずは自分の現状を客観的に判断し、スタート地点(パターン)を決めてください。背伸びをせず、実力に見合った場所から始めることが最短ルートです。
| パターン | 現状のレベル感 | 全統模試 偏差値目安 |
| パターンA | 中学数学 壊滅レベル 因数分解、方程式、関数のグラフなどが全く分からない。 | 35未満・判定不能 |
| パターンB | 高校教科書 不安レベル 公式は見たことがあるが、使い方が分からない。学校の授業についていけない。 | 35 〜 45未満 |
| パターンC | 基礎計算 可能レベル 教科書の例題レベルなら解けるが、模試や入試問題になると手が止まる。 | 45 〜 50程度 |
- パターンAの人: 「中学復習」からスタートし、B→Cへと進みます。
- パターンBの人: 「高校入門」からスタートし、Cへと進みます。
- パターンCの人: 「入試基礎」からスタートし、演習を行います。
パターンA:中学数学の総復習(目安:64時間)
高校数学でつまずく原因の多くは、中学数学(特に関数や方程式の処理)にあります。ここが怪しい場合は、急がば回れで中学内容を復習します。
使用参考書
- 『中学校3年間の数学が1冊でしっかりわかる本』
- 『中学校3年間の数学が1冊でしっかりわかる問題集』


進め方とポイント
この2冊は著者が同じで、チャプター構成が完全に連動しています。
- 「わかる本」で解説を読む。
- 対応する範囲を「わかる問題集」ですぐに解く。このセットで行ってください。読むだけでは計算力は戻りません。
学習時間
- わかる本(インプット):24時間
- わかる問題集(アウトプット):40時間
- 合計:64時間
パターンB:高校数学の概念理解(目安:144時間)
高校数学の「考え方」や「公式の意味」を理解するフェーズです。いきなり網羅系問題集に入らず、講義系の参考書で土台を作ります。
使用参考書
- 『数学I・A 入門問題精講』
- 『数学II・B 入門問題精講』


進め方とポイント
必ず「I・A」を終わらせてから「II・B」に進んでください。II・BはI・Aの内容(2次関数や場合の数など)を前提としているため、並行して進めると効率が落ちます。
「解ける」ことよりも「解説を読んで納得できる」ことを重視してください。
学習時間
- 数学I・A:72時間
- 数学II・B:72時間
- 合計:144時間
パターンC:入試基礎の完成(目安:148時間)
ここが入試本番で戦うための実戦的な基礎力をつけるメインパートです。この段階を終えれば、共通テストや日東駒専・産近甲龍の合格点が見えてきます。
使用参考書
- 『Super Quick 数学I・A』
- 『Super Quick 数学II・B・C』


進め方とポイント
ここでも同様に、「I・A」を完遂してから「II・B・C」に入ります。
これまでの「理解」を「得点」に変える作業です。問題を解き、間違えたら解説を読み、自力で解けるようになるまで繰り返してください。スピードも意識し、基本的な問題を見た瞬間に解法が浮かぶ状態を目指します。
学習時間
- Super Quick I・A:68時間
- Super Quick II・B・C:80時間
- 合計:148時間
各パターンの合計所要時間と学習スケジュール
あなたのスタート地点から、ゴール(パターンC終了)までの総学習時間です。
合計時間と期間の目安
(1日3時間学習した場合)
| スタート地点 | 合計時間 | 期間目安 |
| パターンA | 356時間 | 約 4ヶ月 |
| パターンB | 292時間 | 約 3.5ヶ月 |
| パターンC | 148時間 | 約 1.5ヶ月 |
学習の進め方
- パターンAから開始:中学復習(64h)→ 入門問題精講(144h)→ Super Quick(148h)= 計356時間
- パターンBから開始:入門問題精講(144h)→ Super Quick(148h)= 計292時間
- パターンCから開始:Super Quick(148h)のみ = 計148時間
このルートを終えた「次」の動き
『Super Quick』シリーズを完璧に仕上げた時点で、日東駒専・産近甲龍レベルの基礎問題は網羅できています。
- 日東駒専・産近甲龍が第一志望の場合:すぐに「志望校の過去問(赤本)」に入ってください。出題形式に慣れれば合格点は取れます。
- 共通テストのみで数学を使う場合:「共通テスト予想問題集」や過去問で、形式慣れと時間配分の訓練を行ってください。
- MARCH・関関同立を目指す場合:さらに一段階上の解法パターンを学ぶ必要があります。『文系の数学 重要事項完全習得編』へと接続してください。
まとめ
文系数学は、才能ではなく「正しい順序」と「適切な量」で決まります。
- 中学レベルに穴があれば、恥ずかしがらずに戻る。
- I・Aが終わっていないのにII・B・Cに手を出さない。
- 自分のレベルに合った参考書を完璧にする。
このルート通りに進めれば、パターンAからのスタートでも約4ヶ月で入試レベルまで到達可能です。まずは最初の1冊を手に取り、今日から時間を積み上げてください。



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