文系の共通テストにおいて、意外と差がつくのが「理科基礎」です。「文系だから理科は捨てたい…」と思っている人もいるかもしれませんが、理科基礎は社会科目に比べて範囲が狭く、短期間で高得点が狙えるオイシイ科目でもあります。
多くの文系受験生は2科目を選択する必要がありますが、学校のカリキュラムや自分の得意・不得意によって最適な組み合わせは変わります。この記事では、各科目の負担(計算・暗記)を比較し、あなたにベストな戦略を提案します!
まずは結論から!文系の王道は「生物・地学」だが…?
まず、結論から言います。あなたがもし「数学が苦手」な典型的な文系タイプであれば、最も負担が少なく高得点が取りやすい組み合わせは「生物基礎 + 地学基礎」です。
理由は単純で、この2科目は計算の負担が軽く、暗記でカバーできる割合が高いためです。
しかし、ここには大きな壁があります。「高校で地学基礎の授業が開講されていない」 というケースが多いことです。その場合は「生物基礎 + 化学基礎」を選ぶのが一般的ですが、記事の後半では「あえて独学で地学を選ぶ」という戦略についても解説します。
一目でわかる!4科目のタイプ別比較マップ
科目を選ぶ前に、それぞれの科目が「計算重視」なのか「知識(暗記)重視」なのかを把握しておきましょう。
| 分類 | 科目名 | 計算量 | 知識量(暗記) |
| 計算重視 | 物理基礎 | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ |
| バランス型 | 化学基礎 | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
| 知識重視 | 地学基礎 | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
| 知識特化 | 生物基礎 | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ |
各科目の詳細:あなたに向いているのはどれ?
1. 物理基礎 (Physics Basics)
「公式の意味を理解し、現象を数式で解く」
- 計算量: 非常に多い。数学(特に方程式、三角比、グラフの読み取り)のスキルが必須。
- 知識量: 4科目の中で最小。
- 特徴:
- 一度原理を理解してしまえば、覚え直す必要がなく満点が最も取りやすい科目です。
- ただし、「公式の丸暗記」は通用しません。現象をイメージし、数式に落とし込む力が必要です。数学が得意な文系にとっては最大の武器になります。
2. 化学基礎 (Chemistry Basics)
「理論計算と物質の知識のハイブリッド」
- 計算量: 標準的。「モル(mol)計算」や「濃度計算」など、比を使う計算が頻出。
- 知識量: 標準的。元素記号、周期表、イオン、化学結合などの基本暗記は必須。
- 特徴:
- 計算と暗記のバランスが良く、多くの受験生が選択するメジャーな科目です。
- 計算パターンがある程度決まっているため、演習量が点数に直結する努力が裏切らない科目です。
3. 生物基礎 (Biology Basics)
「生命現象の用語と仕組みを網羅する」
- 計算量: 少ない。遺伝の確率や代謝量の計算などがありますが、基本は平易な算数レベル。
- 知識量: 非常に多い。細胞小器官、ホルモン、免疫、植生など、覚える用語が膨大。
- 特徴:
- 数学アレルギーの人の救世主。暗記すればするほど点数が伸びるため、文系受験生に最も選ばれています。
- 近年は知識だけでなく、実験結果を読み解く「文章読解力(国語力)」も問われる傾向にあります。
4. 地学基礎 (Earth Science Basics)
「地球と宇宙の幅広い知識を問う」
- 計算量: 少なめ〜標準。地震波の速度や天体の距離など、物理的な計算が一部あり。
- 知識量: 多い。地層、気象、天文など分野は広いが、深入りはしない。
- 特徴:
- 最強のコスパ科目。 暗記量は生物より少なく、計算は物理より簡単。「もっと早く選べばよかった」という声が多い穴場科目です。
- 日常生活(天気、地震)とリンクしやすくイメージが湧きやすいのが魅力です。
タイプ別・おすすめの科目組み合わせ3選
パターンA:【生物基礎 + 地学基礎】
数学が苦手・コツコツ暗記が得意な「文系の王道」
計算のリスクを極限まで減らし、知識量で勝負する組み合わせです。最も安定して高得点が狙えます。学校で地学基礎の授業がある場合は、迷わずこのペアをおすすめします。
パターンB:【生物基礎 + 化学基礎】
地学が開講されていない場合の「堅実な選択」
多くの高校でカリキュラムに含まれている組み合わせです。生物で点数を安定させつつ、化学基礎の計算問題(モル計算など)をマスターできるかが鍵になります。「みんなやっている」という安心感があり、参考書も豊富です。
パターンC:【物理基礎 + 化学基礎】(または地学基礎)
数学が得意・暗記が大嫌いな「理系マインド」
「用語を覚えるのが苦痛」「計算している方が楽」という文系生向け。計算ミスさえなければ、暗記科目よりも短時間で満点レベルに到達できます。
【裏技】学校の授業を聞いていないなら「独学・地学」が強い理由
最後に、よくある悩みにお答えします。「学校で地学基礎がないから、消去法で化学基礎を選ぼうとしている」「でも、化学基礎の授業も全然聞いていなくてチンプンカンプン…」
もしあなたがこの状況なら、思い切って「地学基礎を独学する」ことを強くおすすめします。
なぜ化学基礎ではなく地学基礎なのか?
化学基礎は「積み上げ型」の科目です。最初の原子・分子やモルの概念でつまずくと、その後の酸・塩基や酸化還元が全くわからなくなります。授業を聞いていなかった場合、リカバリーにかなりのエネルギーが必要です。
一方、地学基礎は分野が独立しています(例:宇宙のことがわからなくても、地層のことは理解できる)。また、計算も複雑な公式変形は少なく、参考書を読めば理解できるレベルのものが大半です。
「学校で習っていない地学」を独学する方が、「授業を聞き逃して苦手意識を持った化学」をやり直すよりも、結果的に早く点数が伸びるケースが多々あります。
まとめ
- 基本は「生物基礎 + 地学基礎」を狙う。
- 学校に地学がない & 授業を真面目に受けているなら「生物基礎 + 化学基礎」。
- 学校に地学がない & 化学が既に手遅れなら「生物基礎 + 独学地学基礎」。
自分に合った科目を選んで、共通テストの理科基礎を得点源に変えましょう!



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