「単語も覚えた。文法も一通りやった。でも、なぜか長文が読めないし模試の成績も上がらない…」そんな悩みを抱えていませんか?
多くの英文に触れる「多読」も大切ですが、もしあなたが成績の伸び悩を感じているなら、その原因は「英文解釈」を軽視していることにあるかもしれません。
英文解釈とは、一本一本の英文を文法ルールに則って正確に構造を把握し、精密に読み解く作業のことです。面倒で地味に思えるこの作業こそが、あなたの英語力を飛躍させる土台となります。
この記事では、なぜ英文解釈がそれほど重要なのか、そしてそれが「精読」と「速読」にどう繋がるのかを徹底解説します。

あなたはどっち?英語が苦手な人の2つのタイプ
英語が苦手、と一括りに言ってもその原因は大きく2つのタイプに分かれます。
- 精読はできるが、速読ができないタイプ(文法力はあることが多い)
- 特徴:一文一文の文法構造(SVOCなど)を分析するのは得意。しかし、読むのが非常に遅く、試験ではいつも時間が足りなくなる。
- 原因:一文ずつ日本語にきれいに翻訳しないと気が済まず、英語を英語のまま捉える感覚が身についていない。
- なんとなく速読はできるが、精読ができないタイプ(単語力はあることが多い)
- 特徴:知っている単語を繋ぎ合わせて、なんとなく話の筋を追うことはできる。しかし、少し複雑な構文になると途端に曖昧になり、設問の細かい意図に引っかかって失点する。
- 原因:文の構造を無視して単語の意味だけで読んでいるため、勘違いや思い込みによる誤読が多い。
この全く異なるタイプの悩みですが、実はどちらも「英文解釈」のトレーニングを徹底することで解決できます。
英文解釈がもたらす「精読力」と「速読力」へのW効果
英文解釈は地味な「精読」トレーニングだと思われがちですが、実は「速読」の能力を向上させるためにも不可欠です。
1. 「精読力」の養成:時間をかけて正確に読む
- 英文解釈では、まず短い英文(1〜3文程度)を題材に、主語(S)は何か、動詞(V)は何か、修飾語はどこにかかっているのか、といった文の構造を徹底的に分析します。
- この作業は、複雑なパズルのピースを一つひとつ丁寧にはめていくようなものです。時間をかけてでも自力で文構造を解き明かす訓練を積むことで、どんなに複雑な英文でも骨格を正確に見抜く「精読力」が養われます。これは、タイプBの「なんとなく読み」を卒業するために必須です。
2. 「速読力」の養成:復習音読で「直読直解」を体に刻む
- 英文解釈の真価は、復習時に発揮されます。一度、文構造を完璧に理解した英文を使って、「直読直解」を意識した音読を繰り返しましょう。直読直解とは、英語を頭から語順のまま理解し、日本語を介さずに英語のまま意味を捉えることです。
- 【復習方法】構造を理解した英文を、意味を思い浮かべながら何度も音読します。これを繰り返すことで、最初は「SがVして、Oを…」と考えていたものが、次第に英語の語順のままスッと頭に入ってくるようになります。
- この「英語の語順で無意識に構造を把握できる」状態こそが、真の「速読力」です。これは、タイプAの「返り読み・翻訳癖」を解消するための最強のトレーニングとなります。
英文解釈のさらなるメリットと「精読」「速読」の相乗効果
英文解釈には、他にも多くのメリットがあります。
- 英作文・和文英訳能力の向上:
- 正確に文を分解できる力は、そのまま正確に文を組み立てる力に応用できます。
- 文法問題への応用力:
- 文全体の構造から考える癖がつくため、複雑な文法問題にも対応できるようになります。
そして、「精読」と「速読」は互いに高め合う関係にあります。
- 精読で文構造を正確に捉える力がつく
- その正確な理解をもとに音読を繰り返す
- 英語の語順のまま理解できる回路ができる
- 処理速度が上がり、速読が可能になる
- 更に多くの英文に触れ精読の精度も上がる
このように、「正確に読めるから、速く読める。速く読めるから、もっと正確になる」という好循環が生まれるのです。
まとめ
もしあなたが英語の成績に伸び悩んでいるなら、それは才能のせいではなく、単に「英文解釈」という正しい訓練を積んでいないだけかもしれません。
長文をがむしゃらに読む前に立ち止まって、じっくりと英文の構造と向き合ってみてください。その地道な一歩が、英語力を盤石なものにし、成績を飛躍させるための最短ルートとなります。
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