「2択まで絞れるのに、いつも選んだ方と逆が正解……」 「書いてある気がする選択肢を選んだら、実は引っかけだった……」
現代文の模試や入試で、誰もが一度は経験する悩みです。なぜ、最後の2択から正解にたどり着けないのか? それは、あなたが「消去法」をメインの武器にしてしまっているからかもしれません。
この記事では、消去法の限界を知り、正解を自ら「決め打ち」する「積極法」へのシフトについて解説します。これができるようになれば、選択肢に翻弄されることはなくなります。
消去法だけで戦う人の末路:なぜ2択で「ハマる」のか
多くの受験生は、まず明らかに違う選択肢を消す「消去法」から入ります。これ自体は間違っていませんが、消去法だけで最後まで解こうとすると高い確率で「魅力的な誤答」に捕まります。
なぜなら、選択肢は「半分正解で、半分間違い」という、消去しにくい絶妙なラインで作られているからです。残った2~3択の間で迷っているうちに、思考はどんどん「本文」ではなく「選択肢の表現」に支配されてしまいます。
「書いてある気がする」は罠。選択肢の巧妙な作り込み
ドツボにハマる原因は、選択肢の中に「本文中にあった表現」が含まれていることです。しかし、そこには高度な引っかけが隠されています。
| よくある誤答パターン | 内容の詳細 |
| 因果関係の逆転 | 原因と結果を入れ替えて記述している。 |
| 無関係な正論 | 本文には書いてあるが、設問の問いとは関係がない。 |
| 過不足 | 主張の一部だけを切り取ったり、極端な言葉(全て、常に等)を加えたりしている。 |
「書いてあった気がする」という曖昧な感覚で選ぶと、こうした巧妙な罠を回避できません。
メソッド:先に「解答根拠」を作る「積極法」の運用術
最後の2択で迷わなくなる唯一の方法は、選択肢を見る前に「自分なりの正解」を確定させることです。これが「積極法」です。
- 設問を読む:何を問われているかを正確に把握する。
- 本文へ戻る:選択肢を見る前に、解答の種となる箇所(解答根拠)を本文から特定する。
- 自分の頭で構成する:「こういう内容が正解のはずだ」と予測を立てる。
- 選択肢を照合する:自分の作った「根拠」と合致するかどうかで選択肢をチェックする。
この手順を踏むことで、「書いてあるか・いないか」ではなく、「自分の根拠に合致しているか・いないか」という強い基準で正解を選べるようになります。
補助としての消去法:積極法と使い分けるタイミング
もちろん、消去法を完全に捨てる必要はありません。以下のような場合は、補助的に消去法を活用するのが賢明です。
- 明らかに論外な選択肢:検討するまでもなく、パッと消して時間短縮する。
- 積極法で行き詰まった場合:自分で根拠をまとめきれない複雑な問題では、消去法でリスクを減らす。
メインは「積極法で正解を射抜く」、補助は「消去法で余計な選択肢を掃除する」。このバランスが、高得点を安定させる黄金比です。
【例外ルール】「不適切なもの」を選ぶ問題の解法
「最も不適切なものを選びなさい」という問題については、戦術が異なります。
この手の問題は、「1つの明らかな間違い」と「複数の微妙な正解(合っているか判断しにくい)」で構成されることが殆どです。そのため、こちらは例外的に消去法をメインに据えた方がうまくいくことが多いのです。
「これが正解(適切)だ」と確信できるものから消していき、最後に残った「明らかに矛盾する1つ」を特定しましょう。
まとめ:自分の「根拠」を信じて正解を撃ち抜け
現代文は選択肢に「選ばせてもらう」のではなく、自分の読みで「選びにいく」ものです。
- 消去法は2択まで。最後は「積極法」で決める。
- 本文のキーワードに惑わされず、論理(因果・関係)を重視する。
- 「不適切問題」だけは、冷静に消去法で仕留める。
自信を持って解答根拠を特定できれば、最後の2択はもう敵ではありません。



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