【参考書】「終わらせた」だけで満足していませんか?成績を分ける習得の基準

結論:参考書を「解いた」だけでは学力はつかない

多くの受験生が陥る罠があります。それは、参考書を最後まで読み進めることや、問題を一通り解くことをゴールにしてしまうことです。

有名塾が推奨する「参考書ルート」を完遂していても、成績が伸び悩む生徒は少なくありません。その原因は明確です。一冊一冊の仕上げ方が不十分だからです。

参考書は、単に答えを出すためのものではありません。そこに書かれている知識を暗記し、正解を導き出すための思考プロセスを自分のものにするための道具です。

1冊を3周する勉強法が、3冊を1周するよりも効果的な理由

学習において、反復は絶対条件です。どのような参考書や問題集であっても、最低3周は繰り返すべきです。

  • 1周目: 全体像の把握と、自分ができる問題・できない問題の仕分け
  • 2周目: 1周目でできなかった問題の解き直しと、解説の理解
  • 3周目: 全ての問題を自力で、根拠を持って解けるかの最終確認

似たような難易度の参考書を3冊用意して1回ずつ解くよりも、同じ参考書を3回繰り返す方が、知識の定着率は圧倒的に高まります。 異なる本に手を出すと、その都度構成や用語の解説順序に慣れる必要があり、肝心の「知識の習得」に集中できなくなるからです。

英単語の習得基準は「1秒以内」

暗記型の参考書、特に英単語帳においては、3周程度では全く足りません。単語帳における「覚えている」という状態は、「単語を見て1秒以内に意味が思い出せること」を指します。

入試本番では、一つの単語に数秒も考えている時間はありません。瞬時に意味が出てこなければ、長文読解で内容を正確に把握することは不可能です。このレベルに到達するためには、数十周、人によっては百周以上の反復が必要です。「何度か見たことがある」という状態を「覚えた」と勘違いしないよう注意しましょう。

「量」と「質」のどちらが重要か?

勉強法に関する議論でよくあるのが「量と質のどちらが大切か」という問いですが、答えは「どちらも不可欠」です。

項目特徴陥りやすい状況
勉強時間、解いた問題数、周回数目に見えやすいため、こなすことが目的になりやすい
理解の深さ、思考プロセスの再現性目に見えにくいため、おろそかになりやすい

多くの生徒は、目に見えやすい「量」をこなすことに満足してしまい、本来最も重要な「質」を追求できていません。1問に対して「なぜその答えになるのか」を論理的に説明できるまで落とし込むことが、本当の意味での「質の高い学習」です。

予想よりも「多い時間」を確保する

1冊を完璧に仕上げるには、想像以上の時間がかかります。「この参考書は2週間で終わらせよう」と計画を立てても、実際に「3周して内容を完璧に定着させる」となると、その倍以上の時間が必要になることも珍しくありません。

参考書に取り組む際は「1周する時間」ではなく、「完璧に定着させるまでの時間」を考慮して余裕を持ったスケジュールを組んでください。

まとめ

成績は解いた問題の数ではなく、「何も見ずに自力で再現できる知識の量」で決まります。

  1. どんな参考書も最低3周は繰り返す。
  2. 暗記ものは「1秒以内」に引き出せるまで反復する。
  3. 量(周回数)だけでなく、質(理解の深さ)を追求する。

参考書を「こなす」対象として見るのではなく、その内容をすべて自分の頭に移植するつもりで取り組んでください。

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