「英文法は一通り暗記したはずなのに、長文になると内容が頭に入ってこない…」「なんとなく単語をつなぎ合わせて読んでしまう…」英文法の基礎固めを終えた受験生が次にぶつかるのが、この「知識」と「読解」の壁です。単語や文法の知識があっても、それらを組み合わせて文構造を見抜く「解釈力」がなければ、共通テストや日東駒専・産近甲龍レベルの長文は読みこなせません。解決策は明確です。それが『入門英文解釈の技術70』です。
今回は、高校基礎レベルの英文法を固めたあなたが、合計36時間で共通テストを安定して読める解釈力を手に入れるための最短最速の戦略を伝授します。

参考書データ
| 項目 | 詳細 |
| 書名 | 入門英文解釈の技術70 |
| おすすめ度 | ★★★★★(星5) |
| メイン対象 | 共テ、日東駒専・産近甲龍レベルを目指す受験生 |
| 前提レベル | 高校の基礎英文法が完成していること |
| 到達レベル | 共テの英文を安定して読める解釈力 |
| 問題数 | 例題70問 + 演習問題70問 |
| 修了目安時間 | 計36時間(1周目24時間 + 2周目12時間) |
なぜ、『入門英文解釈の技術70』なのか?
英文法の学習と長文読解の間には、文の構造(SVOC)を瞬時に見抜く「英文解釈」というプロセスが不可欠です。本書はこのプロセスを効率よく習得するために最適な一冊です。
「解釈パターン」の網羅性が高い
このレベルの参考書としては例題数が70題と多く、共通テストや中堅私大で頻出の構文パターンが網羅されています。「これさえやっておけば、構造が掴めなくて読めない文はなくなる」という安心感を持って学習できます。
名著「基本はここだ!」との違いは?
同じレベル帯の有名な参考書に『英文読解入門 基本はここだ!』などがあります。どちらも良書ですが、決定的な違いは「レイアウトの分かりやすさ」です。
- 基本はここだ!
解説が深く素晴らしい本ですが、レイアウトが少し古く、文字が詰まっているため、初学者には圧迫感がある場合があります。 - 本書(技術70)
見開きで「問題」と「解説・図解」が完結しており、視覚的に非常に見やすいです。SVOCの構文図解がビジュアルで示されているため、どこでつまずいたかが一目で分かります。
挫折せずに最後までやり切るという点で、本書の方に分があります。
メリット・おすすめする理由
- 網羅性が高い:
前述の通り、70のテーマで入試基礎レベルに必要な構文をほぼ全てカバーしています。 - 解説が丁寧:
文法用語を使いすぎず、なぜそのような構造になるのかが論理的に説明されています。 - 復習しやすい構成:
白文(解説のない英文のみ)がついているため、学習後の確認テストや音読トレーニングがスムーズに行えます。
【重要】購入前の注意点・デメリット
- 英文法が終わっていること:
英文解釈は、英文法の知識があることが前提です。「関係代名詞とは何か」などの基礎知識がない状態で本書に入ると、解説の意味が理解できず時間を無駄にします。必ず英文法を固めてから着手してください。 - 演習問題はやらなくていい:
本書には例題のほかに演習問題が70題ついていますが、時間が限られている受験生は例題70題のみに集中してください。演習問題までやると時間がかかりすぎてしまいます。例題だけでエッセンスは十分に吸収できます。
36時間で攻略!「例題」完全制覇の2周サイクル
本書の真価を引き出すには、ただ解くだけでは不十分です。演習50分 + 休憩10分=60分を1コマとして、以下のスケジュールで「例題のみ」を徹底的に回してください。
1周目:【分析】自力での構造把握と解説照合(目安:24コマ)
- 目的:
文構造の完全理解。自分の思考プロセスと正解のズレを完全に失くす。 - ペース:
1コマ(50分)あたり3題 - 手順:
- 自力で構造(SVOCM)を振る:
辞書や解説を見ずに、ノートに英文を書き写して自力でSVOCMを振り、和訳を作成します。 - 解説との照合と思考の修正:
解説と自分の訳・構造解析を照らし合わせます。「なぜここは目的語(O)なのか?」「このthatは何の役割か?」など、解説のロジックと自分の思考のズレをすべて修正します。
- 自力で構造(SVOCM)を振る:
注意:
和訳が合っていたとしても、解説は必ず熟読してください。「なんとなく訳したら合っていた」は不合格パターンです。文法的根拠を他人に説明できるレベルまで読み込みます。
2周目:【体得】セルフレクチャーと「直読直解」音読(目安:12コマ)
- 目的:
理屈の完全定着と英語脳の構築。「いちいち分析しなくても、語順のまま理解できる」自動化状態を作る。 - ペース:
1コマ(50分)あたり6題(1周目で分析した文を深く深く体に染み込ませる) - 手順:
- 瞬時にセルフレクチャー:
英文を見て即座に、なぜその訳・構造になるのかを自分自身に口頭で講義します。「この文の主語はこれで、ここに接続詞があるからここまでが副詞節。だから訳は…」と論理を100%再現します。 - 直読直解の意識で音読10回:
返り読み(後ろから訳し上げること)を封印し、英語の語順のまま頭から意味を取る意識で音読を10回繰り返します。
- 瞬時にセルフレクチャー:
× 返り読み(処理が遅い)
I found the book easy. → 私は / その本が / 簡単だと / わかった。○ 直読直解(速読回路)
I found / the book / easy. → 私はわかった / その本が / 簡単だと。
この参考書の「次」に進むべき道
この36時間を完走したあなたは、英文の骨組みが見えるようになっています。次は、その力を実際の長文問題で試す段階です。
- 『英語長文ソリューション1』へ
本書で培った「精読力」を維持しつつ、300語程度の読みやすい長文で「音読」と「速読」の訓練を行います。レベル的にも本書の直後に接続するのに最適です。
まとめ
『入門英文解釈の技術70』は、基礎文法を終えた受験生が、本格的な読解へ進むための必須ツールです。
- 英文法はやったけれど長文が読めない人
- 感覚ではなく論理的に読む力をつけたい人
- 短期間で偏差値を安定させたい人
1日1時間の勉強で約1ヶ月で終わります。演習問題は思い切ってカットし、例題70題をやり尽くしてください。その先には、英語の長文が「怖くない」「読める」という新しい景色が待っています。

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